モノゴコロ 2
団地 …
1階102号 …
エレベーターはもちろん無かったけど、
上の階で住むのに憧れていた。
初めての..
家のお風呂、
様式トイレ。
洗濯機、冷蔵庫、
カラーテレビ はもうあったっけ??
トーストにコーヒーの朝食。
週1回、バアちゃんの部屋でラジオを聴きながら一緒に寝るのが楽しみだった。
奈良 鳥見の富雄団地。
自分が4歳の頃、
大阪は泉佐野から家族で越して来た。
今暮らしている同じ奈良の生駒に来る前に、
小学2年2学期の終わりくらいまで3年ほど住んでいた。
昔は鳥見団地だったんじゃなかったか?
バス ..
バス停。
給水塔。
公園 ..
オヤジと凧上げした?
とにかく外でよく遊んだ ..
近所の友だち。
女の子を意識し出した頃。
アヒルを見に行った 近くの池。
そうそう、とても小さな名店街 …
.. ここにあったはずだけど ...
今は跡形も無くなっている .....
昔も全然大したもんじゃなかったけど、
駄菓子屋もあってオヤツとか買いに来てた。
タイガーマスク ガムとか。
当たりが出たらマントがもらえる(笑)
怪我して、オフクロにおぶられて行った診療所までの長い階段。
・・・・・
オフクロのお迎えが遅れた時、大泣きした 幼稚園。
調子に乗って服を着たままプールに落ちた事もあった(笑)
年長1年だけ通った。
あの頃から小学校の隣にあった。
今は簡単に入れない ...
小学校。
休み時間のドッジボール …
おぼろげに浮かぶ、個性的ないろんな友だち。
2年生 途中までの思い出。
... それ以上は、あんまり思い出せないな .....
今はもう、校舎は随分と変わってしまった
...んだ、
多分。
明確に憶えている事。
なんとなく記憶にある事。
交錯するその時代。
そして、それらは、
すべて、団地の周りにあった。
一つ屋根の下に住んでる感じ ...
みんなで楽しく一緒に暮らしている感じ ...
小さな遊び場も目の前にあって ...
友だちも家族も ...
4歳の頃に抱いていた幻想。
実際は、そんな穏やかで平和なものではまったくないだろうけど。
でも、今でも、団地に来ると、
その時の事が甦ってきて、
安心するというか、なんだか落ち着くというか ...
ここで自分は、自分になった
...んだ。