ダイコウブツ
煮汁に味付けしない水煮が基本である。
水炊きとも言うのか?
シンプルにだし昆布のみの出汁が染み込んだ薄切りの豚肉を鍋から上げて...
同じ鍋で煮た豆腐や野菜もいっしょに...
ぽん酢やだし醤油で...
ふ〜ふ〜言いながらいただく。
豚(とん)ちり
一番好きな食べ物は何かと訊かれたら、そう答えてしまう。
自分にとってはそれほどまでに大好物な ちり鍋の一種である。
ここ2、3日、寒さは少しやわらいではいるが、今日は冬至。
季節柄、前回投稿のすき焼きに引き続き鍋の話になってしまう。
これから冬本番、シーズン到来である。
ちり鍋とは、
河豚のてっちりが有名で、元来、鱈や鯛などの魚を入れるのが最初であったようだが、今は鳥や豚を入れる水炊きも含めてそう呼ばれるようになったと聞く。
元々は魚の切り身を熱い鍋に入れるとちりちりにちぢれるところから来たそうだ。
さて、我が家のちり鍋、とんちり。
具材は、メインの薄切り豚肉を除いては、すき焼きとほぼ同じ。
まず、なんと言っても鍋の必須である豆腐。
昔は鍋と言えば木綿豆腐というイメージがあったが、自分はやっぱり絹ごしのきめ細やかな食感がイイ。
すき焼きの時にも書いたが、現代は鍋に入れても煮崩れしない硬めの鍋用絹ごしがあり、どこのスーパーでもかなり美味しいものが並んでいる。
それと、糸こんにゃく。
どう言っていいのか、それ自体特にこれといった味がついていないものが、食感だけでなぜこれほどはずせないものになるのだろうか?
加えて、
えのき茸、
白菜、
春菊、
椎茸、
と...
結局はどれもはずせないものが続く。
そしてメイン、
豚肉は牛肉と違って、そんなに高いものでなくとも充分美味しくいただける。
バラ肉の薄切りがおすすめだ。
しゃぶしゃぶ用なんかでいける。
後、我が家は場合によって、娘が大好きなので牡蠣を入れる事もある。
豚と牡蠣の共演もなかなかのもんである。
忘れてならないのは、ぽん酢。
もしくは、だし醤油。
もちろん、ぽん酢派が主流で、はずせない方が多いであろうが、
自分としては、だし醤油に七味と最近ハマっている柚子胡椒を入れ、煮汁でといていただくのが至福である。
そのだし醤油であるが、鎌田のだし醤油、これがまたサイコーなのである。
オフクロが生前、多分どこからか口コミで聞いてきていくらか分けてもらったのがキッカケで、当時は通販のみの取り扱いだったと思うが、継続していつの間にか我が家に定着してしまった。
今はスーパーなどでも簡単に手に入る。
普通の醤油を使っていたものには何でも合う。これを使ってしまうと、普通の醤油には戻れない。
ぽん酢に関しても最近は様々な種類があるようで、こだわるヒトにとっては譲れない一品がありそうだ。
さらに、特筆すべきは、残り汁で楽しむ雑炊。
豚と昆布のエキスが染み渡って残った食材にさらに多少の具材を追加してご飯を入れてとろみが出るまで煮詰める。
当日は鍋だけでかなり満腹になるので、我が家は翌日に持ち越すのだが。
自分はこれにも、だし醤油、七味、柚子胡椒が欠かせない。
今冬は暖冬か?とも言われているが、今月中旬は冬の寒さが厳しい日が続いた。
勝手なもので、寒くなれば暑い方がいい、暑くなればまだ寒い方が...などと言ってしまう。
でも、暑ければ冷たいモノ涼しいモノ、寒ければ熱いモノ温かいモノを楽しめる。
当たり前の事の様だが、そんな季節を楽しめる国に暮らすことができるのは我々日本人にとってひとつの大きな特権である。
改めて、決してその恩恵を忘れてはならないと思う。
大好物の鍋を前に、
嗚呼、神様に感謝!
近づく聖夜に想いを馳せて...
...それはちょっと無理あるか?
(笑)