モノゴコロ

⭐️ 物心がつくって.. 幼い頃の話で よく言うけど... ⭐️ ⭐️ 実は.. それ以降ずっと.. 物心はついたままなんだ.. ⭐️ ⭐️ 生きてる限り... ⭐️

エフエム

 


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ラジオ..

我々世代としてはご多分に洩れず、中学になったあたりで所謂 深夜放送にハマって、そこから本格的に興味を持ち始めたのだと思う。

ただ、
そんな深夜放送の番組内容はオモシロく楽しいものではあったのだが、
当時、それはAM電波のモノラル音声。
ノイズが多く音質も悪く、そこで流れるニューミュージック(懐かしい!)や海外のポップミュージックなどの音楽にも目覚め始めた自分としては、受信状態にはかなり不満だった。
しかも、電池式の小さなポータブルラジオで聴いていた。

そんな訳で、
音楽を聴くなら、早くからステレオ音声で高音質のFM放送ならどうかと、昔から家にあったオーディオのチューナーで該当周波数にチューニングを試みるのであるが…

奈良…

特に田舎の地元には大阪発信の都会の電波はちゃんと届いてくれてはいなかった。
これまたノイズの多い状態でまったく心地よいものではなかったのだった。情けない…。
"国営放送"はまだキレイに受信できたのだが、自分が聴きたい番組は断然民放だった。
だけど、民放と言っても、多分その頃はほぼ主要な県に1つのステーションがあるかないか(コミュニティFMは別として今はどうなのだろう?)、もちろん奈良にFM局などなく不満は解消される事はなかった。

それから、
かなり経ってからではあるが、
テレビやビデオなんかもまだまだ全盛期の1989年(平成元年)、大阪において、『 FUNKY MUSIC STATION 』と銘打って、海外ばりのジングルや、乗り乗りの(死語か?)DJが展開するFMステーションが文字通り鳴り物入りで開局された。
自分はもう子供でも学生でもなくなってはいたが、
この映像時代に敢えてFMなのかとかなり興奮したのを憶えている。
しかしながら、地元の受信環境は相も変わらず、その不満は逆に募るばかりであった。

ところが、
時はさらに流れた1995年、
同じく大阪で、阪神淡路大震災を機に在日外国人に対する情報提供の必要性から外国語放送中心のFM局が開局。
他言語放送で音楽もエスニックなモノが多かったが、自分が望んでいたイギリス、アメリカのロックやポップミュージックなども流れていた。
そして、これが何故か、我が地元でも受信感度がよく、苦節18年、めでたく、自宅で初めて高音質での民放FM受信と相成ったのだった。

さらに、
2012年、この局は、先述のFUNKYなMUSIC STATIONの傘下に入る事となり、おそらく聴取者の棲み分けをはかったのであろう、FUNKYな方は若い世代をターゲットに、こちらは『 オーバー45(フォーティファイブ = 45歳)のためのFMステーション 』と銘打たれ、主にその年齢周辺から上の世代を対象として、その世代がリアルタイムに聴いていた洋楽邦楽やそのアーティストたちの楽曲を中心にオンエアするステーションと変貌を遂げたのであった。
その時まさに"アラフォーティファイブ"になってしまっていた自分は狂喜乱舞し、以降今日まで折りに触れ、この局を愛聴するリスナーとなった。

現在もクルマで出かける際にはほぼ、自宅ではリビングで...
また、昨今は、ネットのアプリでスマホさえあれば、いつでもどこでも、多少の有料であれば全国いろんな局まで、簡単に楽しむ事ができる(もちろん、FMもAMも高音質で)。
加えて、タイムフリーなどもあって1週間以内なら聴き逃した番組を再生できたりもする。
それもあって、もっぱら、今はスマホで聴いている状況だ。
苦節18年は何だったのか? イイ時代である。
仕事の行き帰りなんかもFMを聴いている毎日でもある。


話は変わるが、
最近、スタジオジブリの名作「風の谷のナウシカ」がまたテレビでオンエアされた。18回目だそうだ。
テレビ局側としては、毎回安定して取れると踏んでいた視聴率が予想より下回ったと慌てているという話もあるが、それでも平均10.4%と高い。
DVDやブルーレイのパッケージメディアでも既に販売されて久しく、人気作品である事からも販売数はかなりなはず、レンタルビデオでもどこにも置いてある作品だ。
場合によってはネットからダウンロードもできるのかもしれない。
昨今は、そんな好きな作品を自分のモノにしたいという所有欲が簡単に満たされる環境にある。
にも関わらず、視てしまうというオンエアのライヴ感。
なんなのであろう?
購入して家にあるものを引っ張り出して視る事も、好きな時に借りてくる事もできるはずなのに。

故に、ラジオも、
ウチにCDで持っている音楽であっても、オンエアで流れてくる感じが新鮮であったり、例えそれがDJのトークにカブったり絡んでいたとしても、それが味であったり、聴こえ方が違ったり...
だからイイのではないだろうか?
そんな"生"ならではの何かプラスアルファがあるから、オンエアを視たり聴いたりしてしまうのだろう。
しかも、ラジオは新しい曲がどんどん流れてきてもくれる。


一方、
3D、4Kなど、最早自分は詳しくはないが、映像自体、その世界はどんどん高精細な画像に進化してきている様だ。
その情報量としては、ある意味、ますますリアルに近づいてくるとも言える。
でも、情報量が増える事だけが、果たしてリアルなのか?
そこにニンゲンの想像力を介在させる余地はあるのだろうか?

文字


スチル
ムービー

モノクロ
カラー

.......

 

情報過多によっていろいろ戸惑う事もある日々。

以前、このブログでも書いたが、自分はここ2年近くほとんどテレビを視なくなっている。


生(ライヴ感)、そして、今や高音質であり、便利、それでいて いい意味で不完全な情報量....


FMラジオ...


そういった点で、
今の自分にとってはちょうどいいメディアなのかもしれない。