9リン ノ バラ
どうもペアものを割ったり失くしたりするクセがあるようだ。
茶碗、湯呑み、腕時計...
だから、1年前の結婚25周年の記念品は夫婦箸にした。
さすがに、箸は割ったり失くしたりは、なかなかできないだろう。
無論、彼女の方だ(笑)
昨年、銀婚式だった。
銀婚式って、
なんか、年寄りくさいなとも思ったが、もう四半世紀以上も一緒にいるんだ。
よく言われる空気の様な存在というヤツなのか?
お互い出会ったときから、いい意味でまったく変わらないと常々、話している。
とは言え、彼女の方はここに来て、いろんなモノが吹っ切れたようで、
時々、なんか異様に(笑)自信に満ち溢れているところも見えたりする。
ずっと何についても自信が無いと落ち込んだりしていたのに。
女性は子供を産むと強くなると言うけど、
そういやそのあたりから大いにそう感じる事もあったけど、
最近のはもう達観の域に近づき始めたというか...?
確かに今まで、(自分の事は棚に上げて、)多少のアドバイスはさせてもらったが、
今では何かと弱ってきているこちらが押され気味というか、お陰様である意味戦々恐々としているのだが(笑)
でも、出会った頃からの笑顔は、今もまったく変わらない。
よく、自分の友達なんかからも、ほとんどみんなから言われる。
『 オマエのヨメさん、いつも、微笑(わら)ってるなあ 』
その事を話すと、
「なんかそれ、わたし、アホみたいやん」
と、素直にはならないけれど。
もちろん、友達はみんな、いい意味で、
とても和むという感じで、言ってくれている。
自分も変わらずそう思っている。
自分は小学生の頃、
ひとりっ子だからか、家で友達とずっと一緒に住めたらどんなに楽しいかと思っていた。
気の合う仲のいい友達が常に側にいて過ごせたら、
毎日、むちゃくちゃ幸せな日々が送れるに違いない。
いつも、そんな風に想っていた。
でも、
よく考えてみると、
それは知らない間に叶っていた。
ホントに毎日笑いながらお互いよく話す。
一緒に暮らしている友達同士。
妻という名の親友。
すごく近くにいた。
そして、箸はもちろん、二膳とも今も健在だ(笑)
スマホのアプリのお陰で、最近かなり進化してきている手料理を毎日口元に運んでくれている。
次の30周年は、真珠婚式なんだそうだ。
今日は、そこへ向けての第1歩。
いつも有難う。