シゲキ
所謂、舞台。
鑑賞初体験である。
演劇というもの自体もそうなのだが、いきなりのハイパープロジェクション演劇なるものであった。
しかも人気漫画を題材としている。
高校男子バレーボール部を描いたスポーツ青春ものだ。
明らかに対象は若い世代、そして女子だ。
オッサンが行って大丈夫かという不安もあったが、今日はムスメと一緒だ。
彼女が最近、同じく人気漫画を題材としたミュージカルなどこういう類のものにハマっていたのだった。
演劇は以前から一度行ってはみたいと思っていたのだが、なかなか周りに行くヒトもなく、最初ひとりで行くのもどうかと機会に恵まれなかった。
しかし、キッカケは意外と近くにあった訳だ。
それと実は、原作の漫画は一時期、自分もちょっとハマって読んでいた事もあって、入りやすいのではないかという事でも彼女は薦めてくれたのだった。
チケット代プラス昼メシ当方負担という事で利害が一致した。
ちょっと分が悪いか?
ちなみに漫画の方は途中で挫折してしまっている。
さて、会場に着いた。
男性キャストのアイドル的な側面もあってか、やはり案の定、ほとんどが若い女性客で溢れていた。
いくら演劇を体験してみたいといっても、演劇にもいろいろある。
果たして本当にこれが入り口でよかったのだろうか?
少し不安が増してきた.....そして、.......
......約2時間半後
いやいやいや、これが、凄かった!
とてもオモシロかった!
すごく、刺激を受けた!!
でも、
しかし、
...ここで、それをいったいどう表現したらいいのか?
どう伝えればいいものか?
多種多様な照明
演技
スポットライト
セリフ
透過型プロジェクター
投影されるタイポグラフィー、アニメーション
回り舞台
バック転
ビデオ映像、先撮りの動画
運動神経
ライヴカメラ
踊り
バックライト
黒子
スモーク
舞台上の別舞台
複数の大型ミラー
宙吊り
音響
あまりにもいろんなものが同期している。
そう、キャスト、スタッフ、あらゆる最新の舞台技術、そのすべてが木目細かく見事にリンクして出来上がっている舞台であった。
今の時代を駆使した様々な新しい仕掛けと舞台特有の古典的な仕掛け、その上に展開されるスポーツ演劇。
まさにハイテクとアナログの融合。
只々感心するのみ。
新しい形の演劇なのであろう。一大エンターテイメントであった。
嗚呼...
ただ、この体感、
体験しなければわからないとしか伝えられない.......
文字表現の限界と、自分の表現力のあまりの貧困さを痛感する。
まだまだ、新しいモノを感じていきたい。
まだまだ、感受性を磨く必要がある。
もちろん、何よりも表現力を身につけないと。
感動と同時に、
頭の中の感覚を文章にリンクできない.....
痛切にそう感じた今日でもあった。